2010年01月20日

初期化

2008年の1回めの開催以降、2年に渡って暖めていた世界激場2のアイデアは、アイデアそのものを公開しないまま、残念ながら実現できなくなりました。詳細はこちらです。

http://sekaigekijou.jugem.jp/?eid=30

私は今後、実行委員長を辞任して、裏方にまわり、もう一度世界激場2の開催のためにがんばろうと思います(結局まだ、やるんかい!)。

今後も、ご興味のある方は、世界激場をよろしくお願いします。

今回、がっかりしながらも思うことは、諦めないで、自分が面白いと思ったことをやることは、いいことだな、ということ。めちゃめちゃに勉強したし、いろんな人間に出会ったんだよね。今回何も反省しないで、今日も突っ走ろうと思ってる。

ただ、事前の企画の段階で厚意を頂いた方に対して、信頼を失うことをしてしまったので、今後のことを思うと、別の実行委員長に舵取りを交代した方がいいだろうと私は判断したわけ。私は裏方にまわり、石炭を炉に投げ込む係になる。火を扱うのは得意だ。

先週の金曜日に、一緒にやってるTARJEELINGの聡さんと夜中近くまで近所のカフェで話し合って、彼がこう言った。「委員長を辞めるというならば、こちらから2つ条件があります。まず、理由をみんなに説明すること。つぎに、実行委員長の仕事がなくなれば時間ができるわけだから、Newアルバムを創ること。どんなにあなたがぶつぶつぶつ(....みねまいこがわがままで口も性格も悪くてと言いたいのか?この男は)....いい音楽を創れば全てがゆるされるんです!!」

そうきたか(というわけで、ひとつめの条件に関しては、先ほどのリンク先でこたえている)。彼はけっこう声を荒げて2つめの条件を言っていたのだが、聡さんの愛のある説教は、意外な展開だった。お姉さんもびっくり(私の方が年下なんだけどさ)。

世界が私を呼んでいる。
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2010年01月13日

時間はとまる

ちっとも時間が進んでいかない、そんな気が日々している。耐えるのだ、耐えるのだ、1月を耐え忍ぶのだ。そこで3つ、覚えておきたい。

孤独でグズな女とはつきあわない
キン玉が小さい男とは口をきかない
細かいこだわりの多い人たちからさっさと逃げる

この3つのことに気をつけないと、自分の時間が分散するだけで、何も進まない。時間が進まねば2月も3月も、きっと今後10年も同じ生活から抜け出せないのだ。それは、おそろしいことだ。きたない言葉をつかってごめんなさい。逆にいえば、私は上の3つの種類の人間に巻き込まれ易かったと言ってもいい、だから極端に自分で警戒しているのだろう。

さて、時間は流れるようで、実は油断すると止まってしまうものだ。そして気がつかないまま、巻き戻ったりもするものだ。一生を通じて、私は時間と闘ってきたし、ずっとその闘いに拘泥するのだという気がする。一番の敵は時間だ。

轍(わだち)がついているから安心だ。過去から左から後ろから、未来へ右へ前へ、そんな風に直線に流れる時間は。でも、そんな風に壮大に流れる時間や音楽や教会や文学は、初めはひかれても、間違いなくうんざりするのだ。もしも時間の流れの姿が見えるならば、それはもっと突拍子もない動きのはずだ。

旧約聖書でモーセが書いたと言われる申命記の最後の第34章には「主の僕モーセは、主の命令によってモアブの地で死んだ。」(新共同訳『聖書』日本聖書協会)とある。つまり、モーセは自分で「モーセは死んだ」と生きてる時点で書いちゃったらしい。

彼は、死ぬのを待てなくて先に書いたのだ。そんな時間感覚はとても好きだ。本当は、時間の流れに素直に反応すれば、飛べるのだ。ばいちゃ。

参考:佐藤優『はじめての宗教論 右巻 見えない世界の逆襲』NHK出版、2009年
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2010年01月06日

世界激場プレ勉強会 JIYU-KENKYUお知らせ

1/10(日)12:00〜福岡市美術館のレストランにて、世界激場プレ勉強会「JIYU-KENKYU」を行います。テキストは、水木しげるの『昭和史』!です。プハッ。たくさんのご参加、お待ち申し上げます。

リンク先

http://sekaigekijou.jugem.jp/

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2009年12月30日

お別れ

こんにちは。みねまいこです。お元気でしたか?私は、全世界に無作為に愛を配りたい気持。なぜならば、一番仲良しの80歳を超えた女性が、先週急死してしまったから。なんてことになったんだろう。昨日まで元気で、今朝とつぜんに死ぬなんて。すぐに東北に飛んで、葬式をやって、でも骨をひきとる人がおらず、私が箱に入れて福岡のマンションに持って帰った。毎日骨に話しかけて泣いていたら、鳥が鳴いた。だから外に出て、仕事をして、お金を稼ぎ、消費して、浪費して、着飾り、冬の中で、社会生活を営むことにした。

12月19日は学会で、東京の青山学院大に。その前の2週間はあまり寝ておらず、ずっと準備に追われた。本番の1日前に東京に入ることにしたのは、原宿の行きつけの美容院に行きたくなったからだった。また偶然、18日に所属事務所の制作した映画のプレミア試写会があって、社長から招待を受けていた。しかし私がその日宿泊するホテルでごたごたしてしまい、社長がいろいろ別のホテルを手配してくれて、さんざん世話してくれたにもかかわらず、結局自分が気に入ったホテルを自分で勝手に見つけて行くし、プレミアも欠席という、勝手なことばかりしくさって、それでも夜には、社長は海外ロケのジャスミン茶の葉っぱを持って、ホテルに会いに来て下さった。素敵な事務所でよかった。

当日は、疲労困憊でよく覚えていないのだが、日本全国からトップレスの、まちがったトップクラスの研究者が集まっていて、めんくらってばかり。発表の内容は、「黒人の名前」について。音楽でも、ラッパーとか、不思議な名前が多いと思いませんか?「モスデフ(一番、耳が聞こえない)」「アイスキューブ(角氷)とか「Jay-Z」などアルファベットがちょこんとついていたり、他にもいろいろね。彼らの名前の習慣やセンスやを奴隷制度までさかのぼって、分析した。報告の後で質疑応答があったのだが、うまく答えられないことがあり(笑)。そうしたら後で、会場に駆けつけてくださったファンの方が、「あのですね、みねさんはこういうことが言いたかったんじゃないでしょうか?」とメモをだだだっと見せてくださって、私は「なるほどー。たしかにこういうことが言いたかった気がしますー。」なんて、ファンの方に全面的に助けていただきました(笑)。ありがとうございました(そんなことでいいのか?いいのだ)!

その夜は、緊張から解放されて、多くの有名人の研究者に直撃インタビューをして、お話してもらって、ワインを飲んできゃあきゃあ言っていたのだけど、ホテルに帰っても眠れない。テレビもつまらない。コンビニエンスストアで漢字学者の白川静の関連の本を見つけて買ってぱらぱら読みしても、遠い気持。

そして朝、連絡があって、彼女が死んだという。急死だ。窒息死だ。事故で、喉がつまったって。彼女の部屋を整理していると彼女の引き出しの中から出さないまま忘れちゃったらしい手紙がみつかった。「みねさん。冬の衣類をたくさん送ってくださってありがとう。とくに長い靴下は助かります。(省略)わたしはここは好きではありません。(省略)」そんな手紙だった。そうなのだ、彼女の痴呆が進んだので、この10月に、私が血も涙もなく、彼女を有料老人ホームに入れたのだった。私には2010年に福岡でやらねばならないことがあったから、すぐには一緒に暮らせないと思っていた。今でもその気持は変わらないけど、はっきりしていることは、私の心は孤児になった。とりかえしがつかないことをしてしまった。

彼女とのこれまでの記録は、こちら。
http://minemaiko.sblo.jp/article/33258341.html
http://minemaiko.sblo.jp/article/18462529.html
http://minemaiko.sblo.jp/article/10697775.html

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2009年12月26日

リズム復活

諸事情によって更新がしばらくとまっていますが、リズムを復活させて、2009年12月30日より、毎週水曜日に行います。お楽しみに。
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2009年12月03日

お知らせ12/6 JIYU-KENKYU(世界激場プレ勉強会)

次回のJIYU-KENKYUは、参加者全員分をひっくるめた個人史と
なおかつ、世界史と日本史を混ぜた壮大な年表を作ります。
なんのこっちゃと思われる方は、こちらです!
http://sekaigekijou.jugem.jp/
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2009年11月19日

みんな元気

こんにちは。イタリアのRAIのradio1、番組編集局からメールがきて、11/27-29の期間に、どこどこに音源持って来れる?と書いてあった(と、思う。むかしラテン語をやった経験がぜんぜん生きず、ほとんど勘で読む)。みんな元気だな。私は困る。日本で全身で取り組まなきゃならない仕事がある。というわけで、ファンの方からメールをいただいているんだけど、返信しないよ、ごめんね、でもちゃんと全部拝読してます。ありがとう!

そんで、元気なのはイタリアの音楽関係者数人だけでなく、アイルランドから来たSnigelだ。彼は高校時代の親友だ。私+男3人でつるんでいた頃があり、私が「なんか私、 Aくんが好き!」だなんて脈絡もなく言い出して、一方でBくんが私のことが好きらしい。それでSnigelが「困ったね。どうするよ、おめー」と、相談に乗ってくれていた過去がある。フットワーク軽やかに、すみやかにAくん、Bくん、そして私の間をとりもち、まるで国連のコフィー・アナンのような力量をみせ、Snigelのおかげで4人仲良く過ごしていた、という恩がある。

この交渉の力量みたいなものに、ヨーロッパで音楽活動するときに助けられてきたわけで、今年はSnigel不在で、なにもうまくいかなかったんだよね。お前、何しにいったんだ、みたいな。何回か失敗するだろうけど、Snigelのようなちょっと特殊な力量のある人と、もうちょっと大きな舞台でいっしょに仕事ができるようになるために、雨の日も風の日も努力するしかないでしょう。

質問。最近、私の周りには優秀な敵がいっぱいで(程度の低い敵は無視します)、ずいぶんたたかれたりもするんだけど、それによって、がぜんやる気が出るのはなぜでしょう。答。それは私が元気だからです。
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2009年11月12日

胡美芳(こびほう)さん

彼女の訃報が朝日新聞につい昨日出ていた。彼女の歌を聞いたのは1991年か、1992年頃だと思う。私が10代の頃オルガンを弾いていた大分の教会のクリスマスチャリティーコンサートに来てくれたのだった。牧師が「このコ、まいこちゃんです。」と紹介してくれて、「私も...将来、歌手になりたいんです!」とかなんとか叫んで、握手してもらったんだよね。

教会コンサートの出演者というのは、「上が白い清潔感のあるシャツで、下がたいてい黒」というドレスコードが暗黙のうちにあり、それに従うか、もしくは貞淑さを自己確認しているような地味なワンピースとか、たいていファッションがクソみたいにつまんないんで、のっけからげんなりするものなのだけど、彼女だけは違ったので強烈に覚えている。ひとことでいえば、「場違い」。ふたことでいえば、「気合い、十分」。

体の線がはっきりでるスパンコールのチャイナドレス、スリットが入っていて、「ここってどこ?」と思うような羽のうちわを優雅にあおぎながら、スポットライトを浴びて登場。そして歌ってくれたのね。田舎のキリスト教会のクリスマスにもかかわらず、上海の波止場の風景が見える気がした。化粧もはっきり色が出ていてね。すごくいいなあ、と。なんと衣装替えもあって、アンコール。賛美歌も歌ってくれて、なんとまあ華やか。すばらしかったんだ。

小さいことにこだわっていたら、ダメだ。自分まで小さくなる。胡美芳さんなんて、日本と中国とがせめぎあう場所に立って、ひとりで歌って頑張ってこられたんだものね。前の戦争で家族と離ればなれになっても。ラジオの電波は海をこえるから、中国の家族に、自分の歌声で安否を知らせていたんだものね。

最近、カッとなると喉まで出かかって、でも言うのをやめるセリフがある。「細かいことを気にしていたら、てめー。キン玉小さくなるゾ!」と。胡美芳さんが男だったら絶対にキン玉大きかったはず。私だってきっと大きいはず。今、全員がひいちゃうようなことを平気で言っているとは思うけど(なおかつ訃報の記事を受けて考えるにふさわしくないけれども)、思想=キン玉は大きい方がよい。もう、わけがわからないけども。

ばいばい。胡美芳さん。「歌と自由」と「きらきらした気持ち」をいっぱいどうもありがとう!
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2009年11月04日

ミノタウロス語族

ハロウィンがあって、友人のyuriさんらとキャナルシティという博多のショッピングモールの噴水前に集まる。今年の私は、ミノタウロス(顔が牛で、体が筋肉ムキムキの男、という怪物)になることにした。ミノタウロスは、ピカソの絵にもよく出てくる。「お母さんが王妃で、お父さんが牛という、強烈な出生の持ち主。好きな食べ物は人肉。迷宮(ラビュリントス=ラビリンス)に閉じ込められていて、アテナイの正義面したヒーローに退治されてしまった...らしい。」※以上、カギ括弧は百科事典『マイペディア』を参照した上で、自由気ままな解釈を付け加えています。

私はその出生の悲しみと怒りを、全身で表現してみたのだった。隣はバニーガール、猫。そしてジェイソン君。ミノタウロスに、血染めのTシャツを、真っ赤なシャネルのマニュキュア(No.159 FIRE)で製作したけど、結局のところ、顔が牛なんだか?馬なんだか、ただのよくわからない生き物になってしまった(笑)。
20091031200016.jpg(撮影:yuriさん)

二次会は、先日行ったチェコの人形(化け猫)を使って皆さんの前で出し物を。というわけで、そんじょそこらのハロウィン騒ぎと一緒にしてもらっちゃ困るんだよね。
20091031203240.jpg(撮影:yuriさん)

今回ミノタウロスになってみてわかったことは、人間って、いい(相田みつをみたいですが)。お風呂にも入れるし、白いシーツのついたお布団もあるし、加熱した料理、洋服も美しい、いちばんすごいのは、人間って笑ったりできるんだ!(by ミノタウロス)顔が牛だと、初めて気がついたけど、にっこり笑えないんだよ。表情にまったく乏しくって。これがミノタウロスのいちばんの不幸ではないかと思う。意志が伝わらない(伝えない)というのは、いっさいの人間関係が途切れるということで、とても切ないことだ。ああ、納得。だからミノタウロスは暴れたんだよね。

人生の必要に迫られて、生まれて初めて語学学校に通い始めることにした。これまで私は家で独り言を英語で言って、英会話を習得してきたが(暗いヤツ)、そのやり方では限界がついに来たのだった。入学テストが思いのほかとても良い成績だったので、最高難易度の「同時通訳クラス」に入ることになった。ヘッドフォンをつけて日→英、英→日に片っ端から訳していく。ひとつ前の話を別の言語に変換し声に出しながら、一方で現在耳から入ってくる新しい話をメモして記憶して次の準備をする。とまあ、脳の回路がみごとに分裂した作業だ。

しかし外国語なんて、人間と牛という異なる種をひとつの体でひきうけたミノタウロスと同じようなもんだ。言語/国境/文化/ありとあらゆる分裂をひきうけて、怪物のように生き続けるしかない。外国語だけじゃない。2つ3つの矛盾や分裂は私の専売特許ではなかったか?これを私はミノタウロス語族と呼ぼう。なんか、かっこいいぞ。止めてくれるな、おっかさん。おっとさん(父親は牛だけど)。突き進むべし。

ところで、最大級のミノタウロスが日本に1人残っていることを私は知っている。彼こそが真の怪物だ。疑いようもなく今世紀最大だし、その思想は化け物だ。怪物だ。50、60の年齢の差は関係ない(怪物だから)。さあ!ミノタウロス氏に会って結婚したいわ!と、みねまいこミノタウロスは考えるのであった。どうせ生きるなら、ダビデのように、ソロモンのように、ミノタウロスのように。言っていることの意味は不明だとしても、私は平気。何だってかまわない。きゃ(最後だけは可愛く)。

只今、私の最初の本(共著)は校正中です。出版日が決まったら、お伝えします。
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2009年10月29日

電気の流れ

寒くなって、すこーしさみしい。しかし、近所の気ままな野良猫たちは元気だし、フィリッピン人の美女が短い蛍光色の服を着て、キンコースの「喪中はがき受付中!」と書かれたポスターの前で、あんにゅい〜に黄昏れていたから、私の感傷は吹き飛ぶのだった。

アルバムを製作し始めて、数年が過ぎた。その間に、演奏者がどんどん入れ変わった。あと残り4曲なのだけど、その4曲が録音できずにいる。そして、今月もまた、トキメキの新しい出会いと別れがあるのだった。それでいいのだ。

ぜんぜん平気。バンドの入れ替わり立ち替わりはおろか、結婚と離婚を、3回ずつくらいやっても、私はきっとへちゃらだ。体力と気力をつけておかねば.....(ぶつぶつぶつ)。

そんなことより、一番大事なのは、時間だ。時間がもったいない。死んだらどうもこうもしようがないから、時間は大事につかわないといけない。土地の所有よりも、お金より、一等大事なのは時間だね。そんなことを、知り合いの老婦人の介護(そこまでたいそうなものではない、介護モドキだけど)を、先日、東北に行ってやってみて、思ったね。容赦なく確実に、時間は経つ。

でも、そんなこと、深く考えたら怖いのです。電気が流れるようにして、わたしたちは時間の流れよりも先に流れてしまうと良いのです。
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