2007年09月19日

環境に悪い子ちゃん

前回「いちばん悪い子ちゃん」の続きです。テーマは環境問題です。じつは、私は環境問題にすごく関心があります。と言ったら優等生ミュージシャンとして褒められて、世の中での自分の発言権もいっそう増すのですが、はっきり言って環境問題が大嫌いです。

ただ、環境やってるミュージシャンの作る音楽がすべて嫌いなわけではありません。思想と作品は別個なものだからです。だから、そういう意味では、よく芸術やってる男性の経歴に「子どもが障害を抱えていて」ということが書いてあったり、そして女性の場合は「何人の子どもを育児中」とか書いてあって、そこにみねまいはぶち切れる。だって子どもとあなたの作品は何も関係ないだろうって思う。アフリカの女性が何人子どもを出産したからと言って、誰が自慢して誰が褒めるのだろう?精神障害も含めたら障害を持ってる人間はきっとあまりにもたくさんいるから、そんな子どもを育ててる芸術家が特別なわけじゃあない(ノーベル文学賞作家のあなたのことです)。つまり、作品は作品で評価される以外に評価のされ方はないと思っている。

話しをもとに戻すと、環境問題の何がいやなのか。それは単純です。「地球が危ない。それはあなたのせいでもあります。あなたは変わらなくてはなりません。環境に優しい人間にならねばなりません。一人ずつが変わっていけば、地球はきれいになります。」っていう環境をやってる人の威圧的な態度がいや。つまり、人間よりも地球の方が大前提にきているところがいや。もっと言うと、「あんたたちが協力しないと、この私が長生きできないのよ!」という本音を隠して「地球に優しくエコライフ」と無味無臭のキャッチフレーズで脅迫するところがいや。正直に「私の長生きにあなたも協力しなさい」と言うのだったら、わたしだって考えてもいいんだよ(エラソー)。

もうひとつ、環境問題がいやな理由。環境問題は大きく分けて、(1)地球温暖化(2)オゾンホール(3)酸性雨(4)森林伐採と砂漠化(5)環境ホルモンだろうと思う。(1)はCO2、メタン、フロンガス、N2Oなどの温室効果ガスで大気の温度が上昇してるっていうけど、とりあえず廃棄物だけでみたら企業が年間4億トン、個人のごみの総量が5千万トン強(環境省の資料より)。(2)の原因はフロンガスや、代替フロンガスによるものだから企業の開発責任が大きいし(3)は工場排気だからこれも企業責任が大きいし(4)は木材などの第一次産品を先進国に輸出しないと政治経済が立ち行かない国の責任、じゃなくて、そういう国をずっと植民地にして甘い汁を吸い続けた先進国に責任があるし、(5)は便利で安価な塩化ビニールを使用する企業に責任がある。

(1)から(5)を総合するとだ、つまり近代資本主義だな。黒幕は。資本主義で生きる以上は、たくさん古い物を新しい物に買い替えて、たくさん進歩したわ(たいていが錯覚なのだけど)!という感動を求める心は私達には避けられないと思う。だから環境問題をやったら、資本主義を批判するとか、西欧近代文明を批判してつぎの世界をイメージするとか、きっと文明史的な大きな問題になるのに、「レジ袋はやめよう」という幼稚さが気に入らない(もしくは話が大きすぎるから、可視的で身近な話から?でもわたしには本末転倒に思える)。つまり、環境問題の対策として、敵を履き違えているところ、もしくは目をそらしているところがやだ。レジ袋と家庭生ゴミではなくて、敵は近代資本主義にあり!ってどうして言わない?そうなんだ。環境問題は、最大の自己矛盾を抱えることになる(ちなみに、なるべく二酸化炭素を出さないようにしようってのなんか究極の自己否定だ。だって生きてるもの、わたしたち!)。

というわけで私は、環境問題に心を配って死ぬよりは、自分の人生の問題の方が大事なのであります。クリーンな未来を想うよりも、今日一日の喜びを見いだす方が、楽しいのであります。もし今後、「環境ファシズム」の世の中になって、環境に優しい企業、環境に優しい人間、環境に優しい、環境に優しい、一辺倒になったとしても、私は人間の悪徳を信じているんだ。F1はなくならないし、人口は増える。だから隙間産業をねらっていく。名刺にはエコロジストとか書いておく。そんでもって、人生の歌を歌って二酸化炭素をたくさん出す。私は、環境に悪い子ちゃんとして、資本主義のまっただ中でどこまでも人間になっていくのです。
posted by minemai at 14:23| Comment(0) | 日記
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