2008年09月10日

オリンピックでぴっくぴく(つづき)

ある九州のテレビ、夕方のニュースでやってたのは、熊本県庁だったか市役所前だったかは聞き逃したけど、客待ちをするタクシーは5台しかエンジンを入れてはダメだというもの。あと5台までくればエンジンを入れてエアコンを入れてもよし。だってお客さんに暑い思いはさせられないから、というものだった。なんでも、車内は50度を越すから、運転手さんは外に出て木陰で待機する。5台前になってやっとこさ、車に戻ってエアコンをつけるという。これはやはり聞き逃したけど、熊本県か熊本市の方針で「温暖化対策」として推奨されているのだった。

ニュースを読む人は「かげでこんなドラマがあったんですね」「冬にはまた寒さと闘わなければならないんですね」なんて、美談にして悠長なことを言っている。取材をうけてる運転手も、これがまた人が良さそうで、熊本県だか熊本市の方針にすなおーに従ってる。

どうして誰もおこらないんだろう?運転手はストライキをするべきだと思うなあ。ふざけんなーとか言って。労働環境が悪すぎると思う。そもそも熊本のタクシー何台かがエンジンを切れば、世界の環境が良くなるなんて誰かが実証したのだろうか?夏の熱中症も、冬の肺炎もある。ビダンじゃなくてキケンだと私は思ったのだけど。

日本人がエコをやりだすと、戦時中みたいになっちゃう。国民総出で、そういう空気になちゃう気がする。嫌なことでも「我慢する」し「耐え忍ぶ」。そのうち、千人針みたいなもんも出てくるんじゃないか。発想は同じだと思う。一人一人の思いや祈りが、事態の改善や救済や奇跡に結びつくのである!というピュアな気持ち。

もう面倒くさいからみんなで死のうよ(笑)。エコのためにタクシーのおじさんが辛い思いをしなくてもいいよって思う。もともとmy箸を持参するタイプではなかったし(参照)http://minemaiko.sblo.jp/article/5500771.html こんなエコブームに嫌気がさして、こないだ人目を盗んで道にバックの中のキャンディーのゴミをぽいぽい捨てたら、牧歌的ななんだか懐かしい気持ちがしてほんっと楽しかったよ(笑)。

白い目でみられるからここらへんにしとくけど、さてさてオリンピックが終わっちゃった!もう時代はパラリンピックに移行している。そう、パラリンピックの開会式は明らかに手抜きだと思う。カラフルな「もじもじくん?」とんねるずの番組でやってたような全身タイツの格好で、誰が盛り上がる?本当に手抜きだよ。

その終わったオリンピックについてまだ言いたいことがあるんだけどね、あれの何が面白かったかというと、あれだけ一度に世界中の人間を一度に観察できることってなかなかない。英国のヒースロー空港もそういう意味ですごいと思ったことがあるけど、オリンピックはその比じゃないもの。

気がついたことを箇条書きにする。まずソフトボールの表彰式のあと。茶色のグラウンドにレモン色のソフトボールを2016の形に並べて「Back Softboll!」と日本、アメリカ、オーストラリアの女の子たちが声をそろえてマスコミに対してなんども叫んでた。それを見てううーこのセンスはすごく好きだと思ったね。女の子たちはこうでなくっちゃいけない。誰が思いついたんだろう、この政治的なセンスは日本人にはあまりないと思っていたら、アメリカの選手が思いついて全員でパフォーマンスをしたとのこと。参りました。女の子たちが集まるだけでもかわいかったし、アピールの仕方が的を得ていたと思う。

スウェーデンの男子レスリングのグレコローマンという選手が、3位をとったんだけど、表彰式で銅メダルをいったん受け取った後、メダルをその場に置いて退場した。なんでも審判の判定に不服があったらしい。これもすごいと思った。というのは、ちゃんと表彰式まで出て、返還するという行為。審判に不服があってその場で意義を唱えたのでは、誰も見向きもしない。審判に不服だったから表彰式には出ません、とすねるんじゃあ誰も見向きもしない。表彰式までわざわざ出て「いらん!」と言うことで、全世界に自分の考えを示せるわけよ。そこまで考えてはいなかったかもしれないけど、十分彼自身の憤りは世界に放送されたわけよ。うまいと思った。

でも、私ならいったんメダルを地面に置いた後、「なーんちゃって!ごめん。」と言ってベロなんて出しちゃったりしてちゃっかりメダルをもらいに戻るけどね。その国際オリンピック連盟IOCなんだけど、記者団を入れて記者会見の様子をテレビでやっていてそれが面白かった。IOCは報道の自由を、オリンピック開催にあたって中国側に約束させたにもかかわらず、実際に始まってみると、インターネットなどの規制がひどく行われていて、たとえばアクセスできないHPが多数あったらしい。記者さんにとってみれば、情報が手に入らなきゃシゴトもできないわけで。アムネスティインターナショナル(人権擁護団体、拷問や死刑に反対する)、チベット、ウイグル関連のサイトは閲覧禁止になっていただろうというのは想像にかたくない。でも実際に規制があると、記事をネットで本国に送るのに送れないこともあって困るんだと。

あるイギリス人記者がIOCに対して「あなたがたは見て見ぬ振りをしている。中国がIOCとの約束を守っていないのに(報道の自由を保障するという)、それで恥ずかしくはないのですか?」そのとき、おおーみんなが言いたかったことをついに言ってくれた!という会場の記者たちの興奮が、テレビでみていた私にも伝わった。次回の開催地がロンドンなので、その記者さんには危機感もあったのだと思う。するとIOCの人間が、彼女は美人なのだが(フランス人かな?)、目を「白黒白黒白黒白黒」とさせて、何も答えない。ずっと答えない。ずっと目を「白黒白黒白黒白黒」とさせ続けて「時間がなくなりましたので、次の質問に移ってください」と言った。すごい。そんなずうずうしさは私にはないなあと驚愕した。

時間がなくなったのは、彼女が目を「白黒白黒....(省略)」とさせてたからにほかならないけど、そのやりとりの緊張感は面白かったね。そしたら、会場から怒りが爆発して「答えろ!」「ちゃんと答えなさいよ!」などと各国のどなる記者。そしたら「中国側の人間としてわたしが」と、中国のIOCの関係者が変わりにマイクを握った。そんでひとこと。「(報道の自由は)そんな約束はしてません」がーん。すごい。そこまでしゃーしゃーと言うのかと驚いたね。呆れて静まる会場。その後で、ふと正気に戻った記者たちの批判の声がいっきに爆発。これも面白かった。ははは。

つまりオリンピック競技そのものを見てたんじゃなくて、どんな行動をとるかとか、態度とか発言とか、私はそんなのに夢中になってたようだ。

同じ日本人の女性として、なんとなく気になったのは、新体操団体や、シンクロの団体、女子サッカー。新体操団体はとくに、「呼吸を合わせるために」合宿を行っていて長期共同生活を送っていたというのを知り、気になっていた。合宿所で一緒に寝泊まりし食事をし、各自の部屋があるのにリビングで一緒にねてるという部屋の風景を見ていて、富山の女工哀史を思い出した。そもそも選手は痩せてるし、見ててつらくなった。24時間一緒にいたら、競技が揃うのか?それは嘘でしょうと思う。私だったら練習以外の時間は一人にしてくれと思う。

シンクロはコーチが海外に流出してて、上位チームのコーチは日本人だったらしい。つまりよっぽど日本のスポーツ連盟って居心地が悪いのかと思う。女子サッカーは「なでしこジャパン」という名称が嫌。でも「なで肩ジャパン」くらいしか対案は思いつきません。ただそれだけです。はい。

優秀な選手もいて、栄養やスポーツ科学的アプローチも間違っていないのだとすれば、何が間違っているのだろう。私だけが知っています。その理由は、日本のスポーツ界全体が、中学の部活動の精神の延長で成り立っているせい。大人になったり、恋をしたり、自我を持ったり、しっかりした意見をもったり、そんな普通の成長がのぞめないやり方でしかスポーツをしていない。もしくは、そんな精神的な成長をとげるスポーツ選手は、日本のスポーツ界とはどこか矛盾してしまう。そんな気がする。

こんなんじゃつまんないよ。先日、マスコミ勤務の女の子と昼ご飯を食べてて、大学時代のアルバイトの話題になり、その女の子は「えー。わたし絵のヌードモデルやってましたー。」とさらりと言ってて、それをきいて「しまった!私には人生でやり残したことがあった!」となんだかむしょうに後悔したもんね。ヌードモデルを自分がじゃあ本当にやりたいのか?というとそういうんじゃないけど、そういう「なんでもあり」な発想はあった方がいいと思う。真面目に生きたって、後悔すると思う。外はこんなに美しくて自由なのに!スペインのヒットソングで「平凡に生きるなんてまっぴらよ!」と歌唱力ばつぐんの子どもが歌う曲があって、それを口ずさみながら、別の曲をアレンジしているという器用な私でやんす。


オリンピックでぴっくぴく1
http://minemaiko.sblo.jp/article/18200850.html

オリンピックでぴっくぴく3
http://minemaiko.sblo.jp/article/35378650.html
posted by minemai at 10:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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