2008年09月03日

ジョージマイケルはゲイ

だ、ということを自分自身が告白した『素顔の告白』という映画で、ジョージマイケルは語る。「いちばん辛かったのは、母が死んだときで。」など。ほかに公然わいせつ罪で逮捕されて辛かったこととか(笑)ブッシュ批判をしてあちこちから叩かれたりときのこと。で、友人のマライヤキャリーや、オアシスや、スティングや、ボーイジョージやらが、彼について語る。ジョージマイケルはまっくらで、家に引きこもっている。友人のミュージシャンたちが「あいつを外にひっぱり出そうぜ」と、話している。

ミュージシャンは他の職業のようにまったく自由契約が認められておらず、契約の面でレコード会社の奴隷のようになってしまうことに対して彼は、疑問を持っていた。たとえば、スポーツ選手もフリーエージェント制は認められているにもかかわらず、ミュージシャンを取り巻く環境は、全く法整備が遅れているのが現状。そのことで、彼はSONYを訴えて裁判を起こしたりもしている。正直なゲイ、すごくまともな人だなーと思った。

ジョージマイケルは、「ラストクリスマス」で有名なワム!のボーカルだ。別に私はファンでもなんでもない。だが私がこの映画を通じて一番面白いと感じた、それは、登場人物が全員、ジョージマイケルの周囲の友人などで、彼らもジョージマイケルも「たいしたことは言わない」からなのだ。特別、聞いて有り難がるような高尚なこととか、難しいことは言わない。でもくだらないことも言わない。ただ、自分がなんでそう思うのか、それについては自分はこう考えてるんだよ、ということを、淡々と述べる。オチもなく、盛り上がりもない。ひたすら、自分の思考の経緯を整理しながら述べる。私はそこが、すごく面白いと思った。

そうなんだ。なにか特別なことがないと、いけないのだろうか?

私が自分の中にそういう傾向を常々感じるんだけど、すべての発言には、なにか新しい価値とか発見とか、なんらかの役に立つ情報が入っていないといけないような気がしてしまうが、じつはぜんぜんそんなことはないのだろう。自分の考えの「経緯」をきちんと伝える。それだけでいいのではなかろうか?本や新聞記事やドキュメンタリー番組でもそうだけど、なにか「特別な」ポイント(よくありがちなのが、長い下積み時代の話や、まあ病気と貧困の話が主となる)をもうけたがるが、そんなことはしなくていいのだと思う。

コンフェッション=告解というのが、キリスト教にはあって、そこでは神に対して自分の内面を語る。それをずっとやってきてると、あんな語り方ができるのではなかろうか?と思った。派手さもない、大げさでもない、照れもない、自己崩壊もない、思い違いもない、自意識過剰さもない、ただあたりまえのように自分を客観的に語る。それの影響が、彼らにはやはりあるんだろうなという気がした。やるじゃんジョージマイケル。

さて、ところで話は変わるけど。福田首相は、わりと私は好きだったので、辞任は残念。言ってることが、かなりまともな政治家だと思っていた。ただ、たまに主語を抜かすことがあるので、不用意にマスコミに誤解された向きがあるように思われた。私のごく近い人が先日、福田首相の部下から内閣の仕事の関係での電話があった。それをきいて、福田首相との会食会には絶対私もついて行こうと決めており、時計をまず買ったので、そういう意味でも残念だ。なんか、言ってることが自分でもむちゃくちゃなのは知ってる。でも、そういうむちゃくちゃなところが、自分のいいところなのだとも知っている。

さて、レコーディングだが、昨日は歌を入れた。前日から準備をしたけど、どうもピンとこない。こんな不安は初めてだった。スタジオに入っても、やはりうまくいかない。自分でも理由がわからない。音程が微妙に狂うのだ。録り直しが続く。録り直し、というよりも、死んでもう一回生まれ直します、そっちの方が早い、という気分だった。エンジニアで、山岸涼子の『アラベスク』に出てくるノンナの親友のアーシャの旦那さんでレニングラード交響楽団のフルート奏者のセルゲイにそっくりな小山さん(説明が長いけど)が気がついて、トラックの中でちょいと気持ち高めに音程をとって演奏している楽器を消音した。そしたら、やっといつもの自分の調子に戻ったのだった。

結論をいえば、たとえば同じドでも、ど真ん中のドではなく、ほんとうに微妙、やや高めにとって演奏し続けている楽器があって(もちろん意図的に、ある効果をねらって)、それにつられてしまっていた。自分で原因に早く気がつけなかったのは、これはまったく自分の愚かさなんだ。その楽器のプレイヤーはかなりの名手なので、生じる問題があるとしたら私の方に問題があるのだろうと、気の弱い私はすっかり思っちゃった。

ただ、そのことがあってから、自分の耳や感覚を絶対的に信じていいのだと思ったね。ブラジャー振り回してるだけじゃないんだよ(笑)。うまくいかないのには、ちゃんとした根拠がある。気のせいだとか、たまたま調子が悪いとか、歌に関してはそんなことは、まずないのだよ(私は風邪をひいても普通に歌えるんだし)。いろんな人間といろんな仕事をしながら、経験を積んでいくしかないのだろうとは思う。

なーんて、前向きで偉そうなことを言ったけど、とりあえずちゃんと歌ったら「ええっと、あとは小山さんにお願いしまーす!」と、スタコラサッサと帰ったのは、このわたしであります。夜ごはんは蜂蜜風味のマグロのフライだったし。なんでもかんでも自分で抱え込むのは、精神的によくないしね。聖書も言ってる。重荷は下ろすに限るからね!

ちょっとCMです。

週刊『フライデー』に影響されて書くようになった週刊『みねまいこ』は金曜日じゃなくて、毎週水曜日に更新中。
posted by minemai at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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