2009年06月24日

はちゃめちゃな雨

雨がずっとやまなかった。ただただひどい雨で、ノアの洪水ってこんな感じだったのかって、窓の外を見てた。グランドや芝生に水の層ができて、ぜんぜんもったいぶらないで、気前よく空が雨を放出していた。

傘を持ってきていたけど、傘が役に立ちそうもなく、ひと仕事を終えた後の、某建物の1階でうろうろ心がさまよっていた。そしたら、ばったり、知り合いとはちあわせた。「あれー?なんでー?!」

この9年くらい知り合いだけど、一度もちゃんと話をしたことのなかったひとまわりくらい年上の女性Aさんで、彼女が「帰り、どうする?乗ってく?」と話をふってきたので、二つ返事で彼女の車に便乗させてもらった。「いつも、どうしてるの移動は?」「自転車が多いです。まだ私、Aさんみたいに、バカスカ稼いでないから。わはは。」なんて遠慮のない会話で、雨の中よりも川の中を走るみたいに走った。

雨はもともと二人を親密にしてくれるのか、あまりにひどい雨でだったのでヤケになったのか、さっき駐車場まで歩くのに頭からずぶぬれになってすっかりお互い化粧が落ちたからなのか、9年間の疎遠さが嘘みたいにぶっとんだ。

なんでも話をきくに(私はふだん、聞き役に回ることの方が多いのだ)、アメリカでも日本でもずっと競争してきたし、男性ともずっと競争をしてきたと(彼女は東大出身なくらいなので、おそらく勝利してきたんだろうけど)。自分は運良く続けてこれたけど、通常は女の子たちが結婚したり、妊娠したりすると普通は中断してしまう。仮にもし一度その競争から降りたら、再び最前線に行くことは難しい。それはたくさんケースを見て来て取り返しがつかないことだと思っている。

だから、彼女はどんな環境でも、女の子たちが競争ができるように、競争を降りなくていいように、男性に頼らないで生きられるようにっていう、平塚らいてう先生がやってきたシゴトを、信念を持って続けているようだった。お。かっこいいじゃん!ちなみに私自身の今後の参考に、アメリカで女で一人、子どもを連れて、孤立無援で、どうすればやっていけるのか?っていう貴重な情報も聞くことができてものすごくラッキーだった。

競争からは降りることなく、高速を降りて、適当な場所でおろしてもらった。やっぱりひどい雨で、笑うしかなく、私がちょっとおどけてみせた。そんで「ありがとうございました。じゃあねー。」と別れた。ふと思ったのは、こんな優秀な女性と私が競争したら、果たして勝ち目はあるのか?ってこと。同じ畑で競争することはないけど、でも東大出身の女の子や、ハーバード出と、自分とを比べたら、私の存在理由って、何?って思った。「あ、こりゃだめだ。勝負にならん」

優等生は優秀な教科書を書けるんだと思う。全体に目をくばった、落ち度のない教科書が。で、私のようなチンピラは、そこで勝負したら負けるに決まっているから、独創性みたいなところで勝負するっきゃないんだろうな。ひとつ、可能性があるとしたら、そこの部分でしか、太刀打ちできないね。それで突然だが、それでバンド名を改名することにした。

「みねまいこ&はちゃめちゃクチャ」よろしく。
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2009年06月17日

平和ぼけ

よく、他者への理解、創造力なんて言い方をする。自分とは違う人間の考え方にも、思いめぐらせよ、ってことだ。わりと自戒をもって語られるものの言い方だ。だけど、それには盲点があると思う。他者というのは、ほんとうにありとあらゆる他者であって、それも周囲5mくらいの顔の見える他者だけじゃなくて、自分が思いもよらなかった顔の見えない他者の場合もある。

こんなことがあった。AがBに、私をハメようともくろみを持ちかけた。Bは、そんな卑怯なことはしないと断った。で、Bが私にAのはなしをして、気をつけろと言った。Aとは10年以上会っていない、顔も忘れたようなAだった。だけど、向こうは覚えていて、暇をもてあまし、私に悪事を働こうとした。具体的には良く知らない。暴力か、罠かなあ。A、Bともに男性だ。

私はAとちょっと顔見知りなだけであって、記憶にもなかった。しかし最近はじめて、Aは他の人を、ヤクザを使って人を殺そうとしたり、ホテルに盗聴機をしかけて人をゆすったりしてきたと、Cからきいた。ということは、私はAに、かなりのレベルの悪事を働かれてもおかしくなかったってことだ。Bがやめさせたおかげで、何もなくてすんだ(と、思う)。

怖いのは、こっちは何も知らなかったこと。自分の知らないところで、悪意が働くことのおそろしさのなんたるや。地球上に悪意ってのは、実際に存在するもんだ。だから、私は、他者への理解というのは、生半可なもんじゃなくて、自分への悪意を持つ者がいる、という創造力さえも働かせることだよなって思うわけ。

平和ぼけの人だらけだ。他者への基本的な信頼を持ちながら生きられる人の素直さ(鈍感さ)って、いいよなあって思う。私も最近、つい平和ぼけしてたよな。反省している。

ここぞというところで、ほんのちょっとの隙を誰かにみせたために、大きなチャンスを失ったり、あとほんのわずかな機転がきかなかったために、さらに大きなチャンスを失ったり、そういうことって、よくあるんだよ。愚かで目も当てられないよね。しょうもないことで、命を落とすことも、やっぱり失敗することもおおいにあるわけよ。自分の発言が、その後どんな効果と影響を及ぼすか、考えられない人はだめなんだよ。やっぱ。苦しくても、形になるまで緊張に耐えなきゃなんないわけ。

何を言ってるんだか、さっぱりわからない人も多いだろうけれど、状況判断を見誤らない政治的なセンスというのかな。見知らぬ他者の存在をおもいめぐらすこともできない、平和に生きていること自体に危機感を持てないような、勘の悪い人間には、なりたくないよなってこと。平和を一枚ひっぺがえしたら地獄なんだ、ってのを気をゆるすと忘れそうになる。

他者の言語がわからなかったゆえに命を落としたり、フランス系ドイツ人ともドイツ系フランス人とも、どちらとも言える民間人の家族がたまたまフランス系ドイツ人と名乗ったがゆえに、第二次世界大戦後、無理矢理ある東欧のドイツ人収監キャンプに長い年月収容されて筆舌に尽くしがたい目にあったりとか、そんな話を友人たちから(沖縄の人や、外国籍の友人だけど)きいて、納得する。ある状況で、やっちゃいけないミスをおかすってことがある。とくに、言語ができないってことが、致命的なことになるってことがある。

だから、外国語って、ちやほやされることでは絶対にないし、駅前のような自己実現とか、スキルアップなんかじゃなくて、生命がかかってることだと思う。私のヨーロッパプロモのSnigelはすさまじく英語ができるけど、彼がすごいのは、そこのところがすごくよくわかってる人だからだと思う。

うーん。なんなんだろうね。やっぱり「最悪の事態」が想像できないってのは、自分がなまくらになってたんだろうな。日本だからって、安心しきっていました。世界共通だよ、「政治的な勘」を常時働かせるってのは。それを、思い知らされた、今日このごろです。

追伸。私のヨーロッパプロモのSnigelと、元アメリカの某大手航空会社勤務のご友人様。お二人のご教示のおかげで、先日、自分が納得できる条件と価格の航空券をゲットできました。ありがとう。
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2009年06月11日

もうしわけ

ない!週刊『みねまいこ』毎週水曜日が守れない。なんで毎週水曜日に更新することにしたかっていうと、1992年から韓国の日本大使館の前で、元慰安婦の女性たちが毎週水曜日に、現在もずっと抗議デモをずっとやっているからなのよ。彼女たちは、日本軍の犯罪に遭うまでは、キュートな女の子だったわけ。女の子をそんな目に遭わせるなんて、もうぶち殺していいと思う。こっちは当の日本軍の末裔で、おもいきり加害者の国だけどさ、それでも同じ日に、なにか声を大にして言いたい気持ちになるのよ。女の子たちにとって、なにも終わっちゃいないわけ。

さて、なんでこんなに多忙なのか。それは、アルバムをほぞぼそやっているのと(オオカミ少女だなあ、誰も信じてくれないだろうなあ)、研究をすすめて早いとこ博士論文を提出したいのと、そのために近々アメリカに調査にいかねばならず、膨大な準備に追われているわけなのです。

もちろん勉強をしに行っただけじゃだめだもの。不良ですから。夜はあらゆる深南部のジャズバーとブルースバーで歌おうと、殴り込みをかけようと、音楽の準備もしてるのね。だからなの。そんでもって日曜日には、黒人教会に殴り込みなわけ。ああ、だんだん私はマルコムX化しています。殴り込みだってさ。ははは。

お楽しみに!
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2009年06月04日

毎日奇跡をおこすのよ

こんにちは。毎週水曜日に更新中の週刊『みねまいこ』ですが、ここのところ間に合いません。どんまい。

薄暗いんだよなー。光のもとで、空と海はもっと鮮やかでなければならないわけ。

チェコに演奏に呼ばれた件を今、なんとか軌道に乗せようとしているけど、うまくいくのでしょうか?そんでもって、ボストンで私と似たようなことをやっているアメリカ文学の研究者の本を読んで、感想文を送って連絡してみたらすぐに返事が来た。「おいで、おいで(吉原の女郎さんみたいだな)。こっちの(アメリカの)学会に入りなよ。私が推薦するし。うちらと一緒に議論しましょうよ」と呼んでくれた。でも、母国語以外で完璧に論理的な文章を書いたり議論するというのは、なかなか難しいんだよなあ。ノーベル文学賞をとったような人が出てくるような学会なわけよ、そこが。アメリカにこれから2年くらい行こうかなあ。行くべきなのかなあ。昼は研究して、夜は現地でバンドを組んでどっかで演奏したらいいんだもんね。日曜日は黒人教会でオルガン弾きたいな、合唱隊もいいけど声質が合わないものね、違うものは違うのよ。この週刊『みねまいこ』を読んでくれた方が、東京のとある型破りな学会でみねまいこに11月に発表させたらどうだと推薦してくださったというはなしを知って、唖然。私はアメリカ文学が専門なので、領域外で果たして通用するのか思うけど、なんでもやりますやります、やらせてください。そんで12月がまた別の学会で発表なんだ。その関係で7月に一度東京に行かなきゃなあ。世界激場の仕事が目白押しだし(鳥のメジロがいっぱい電線にとまって互いに押し合っている)、マンションの下に子猫が住み着いたので、餌付けしたいし(名前は「とらたま」に決めました)。

さーがんばるぞー。世界全員が敵!

今日のタイトルは、marimekko(minemaikoではない)という私が好きなフィンランドのファブリックデザインの人が、よく言っていたらしい言葉で、その言葉もわたしは大好きです。
posted by minemai at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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