2009年04月22日

12年の物語

毎週水曜日更新の『週刊みねまいこ』が始まりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。今日は、私が最近経験した、自分にとってものすごく大きな、最大といってもよかったくらいのことが、変化したことについてのおはなしです。

のっけから私事なのですが、私が大学時代からひとりで育ててきた子どもが先日、中学生になりました。苦労は多かったよなあ。一番の苦労は、経済的苦労かなあ。これは涙なくしては語れない!クリーニング屋さんの真上に住んでて、1Fのクリーニング屋さんに、バスケットに赤ちゃんを入れて働きに行ってたもの。それをやりながら、卒論書いてたり、入学試験を受けたりしてたっけ。がんばり屋といえば聞こえはいいけど、ちょっと異常だと思うよ(笑)。

気がついたら、そんな異常な生活を12年間も続けていたのよ。びっくり。ガラスを割っただとか、喧嘩しただとか、脱走しただとかで小学校からよびだされたり、子どものお誕生日会だとか(NHKのディレクターがケーキを持って来てくれました)、PTAの役員だとか、地区の行事だとか、お稽古ごとの送り迎えだとか、私の20代は自分自身のために使ったといえる時間は、あまりなかったよね。その子どもが、今週夕ご飯を食べながらこう言ったわけ。「これからは自分のことは自分でできるし、僕は家事もできる。だから、お願いです。家のことは僕がすべてやります。おかあさんは外で仕事して、もっとお金を稼いでください。」しーん。

そりゃそうだ。今のままでは、ただの貧乏な母子家庭だもの。友人から「『世界激場』なんて少し社会的な音楽イベントをやってるけど、まいちゃんがいちばん格差社会の底辺じゃないの」と、わたしずっと陰で笑われてきたんだもん(笑)!しかも、私は大学院で借りた奨学金がまだ相当にあるからね。さあ、どうする!これが共働きで、夫がいたのならまだ違ったと思うけど、まあ私は、たんなる「◯ちがい」。美人だけど。

しかし今回の「子どもの独立宣言(アメリカ独立宣言みたい)」によって、本当に私がこれから仕事を本気でできる環境が整うのであれば...?私にこんな幸運がやってくるとは、思いもしなくって、「いっさい容赦しないわ、パワー全開で本気でやるわ」と舞い上がってしまった。もちろん実際はまだ子育てや家事は続くのだろうけど、子どもがそう高らかに宣言したときに、カチリと音をたてて人生が変わったような気がした。

とりあえず、日々の暮らしに(まあ、家事と育児と日銭稼ぎのアルバイトかな)忙殺されて疲れたまま、ずっと解決できずにいたことを片付けてしまおうかと。まずは10年書けなかった博士論文をなんとか提出したいのよね(笑)。とりあえず博士論文の構想の一部として、5月に沖縄の琉球大学で開催されるアメリカ文学会で研究を発表する予定。私の今回の研究のメインテーマは、Toni Morrison(トニ・モリソン)とSlave Narrtive(奴隷の自伝)とAfrican Cosmology(アフリカ的世界観)についてです。ちゅうか、テーマがこんなに分裂していたらまずいし。ええと、この発表はすでに破綻していますね(笑)!直します。

さて明日の予定は、朝から夜までレコーディング。明日は、古庄くんのベースを主に録る。私は他人に対して、理由もなく威張る癖があるので、ぜひ明日は気をつけたい(微妙なメンタルが録音には影響しますからね)。それが終わったら夜は家族や友人と中華料理をぜひ食べに行きたいな、と思っている。12年、子育てをこれまで真面目にやってきた、その打ち上げをしようと思ってね。ささやかな喜びも、なかなかいい。しかし12年にふさわしい、ものすごく強く大きな喜びが、明日は押し寄せてくるはず!もう、いいのよ。もう、終わるのよ。自分が好きな、新しい物語を作っていいってことなのよ。
posted by minemai at 02:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
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