2008年11月12日

緑の牧場をとおって

先週末、欧州プロモーションのSnigelがアイルランドからうちに泊まりに来た。Snigelが、黒髪の気前の良いサンタクロースのようにして、スーツケースから次々とお土産を出してくれて、こんだけ運ぶのに重たかっただろうなあと心の中で思いつつ「ありがとう」と言った。夜は部屋をまっくらにして...といっても、まったく色気めいた話は残念ながら無い。いっしょに怪談話をしてぎゃあぎゃあ騒いだあげく疲れ、夏休みの小学生のように眠った。

Snigelは、私の高校時代の親友で、男性。高校時代に私は3人男の子の親友がいて(私を含めて4人でつるんでいた時期があった)、そのうちの1人なの。みんなばらばらになって、私は福岡、Snigelは東京の大学に入った。たったひとりSnigelとだけはたまに文通していて。たまに私が「JRの格安チケットが欲しいんだけど」と手紙に書くと、「今度会ったら寿司をおごってネ!」というコメント付きでチケットが入っていた記憶がある。

大学の2、3年の頃に「アイルランドに留学する。わし。」という手紙が来て、私も自分のことで大忙しで、それからずっとどこでどうしているのかも知らなかった。私は大学院に進んでとりあえず研究やって、博士課程というやつに進んだときに、これからは、歌をうたいたい。と思い、作曲活動を始めた(現在に至る)。そんな中、主に西洋のロックをひととおり聴くと、アイルランド音楽が根っこのところにあるような気がしてきた。とくにアイルランド音楽の持っている膨大なメロディのストック。そこからひっぱり出して来て作られた旋律って、ロックには多いよな、と思った。じゃあ、現地に行ってみるべ!と思い、行ったのが最初。

行っても何もわからなかったけど(外国なんて行ったことなかったし英語もさっぱりわからなかったし、ただ、パブで私はアホのように踊ってただけだった)また来たいとだけは強く思った。帰国してネットで「アイルランド」と検索したら、アイルランド真実紀行http://www.ikikou.com/というホームページが見つかった。面白くてずっと読んでいた。ある日、そのホームページの著者が本を出したという。著者の名が書かれたその本を見てあぜん。「この人って」それで連絡をとって、返事がきて、やはり高校時代のあいつだということが確認された。私は、ずっと彼だとは知らないで、ホームページを閲覧してきたわけで。何かお能のストーリーのように、げに不思議なこともあるものよのう。という心境だった。

そんな奇妙な再会を果たし、現在に至る私とSnigel(彼はもうかれこれ通算10年以上はアイルランドに住んでいるはず)。私がヨーロッパにプロモーション&ライブに行くと私のPoor English(ヘタなえーご)を、みごとによどみなく相手に伝えてくれたり、私の何のあてもない、単なる無知で無鉄砲な真剣さを、とりあえず無視しないで、彼の語学力と交渉力でもって、ずっと着陸させてくれて来た気がする。

前置きは長くなったけど、Snigelと今回話していて、はっとしたことがあった。一緒に食事に行って、彼にイタリア料理を奢ってもらったのだが、その際にお店の人がレシートや明細を出さないこと。ただ「◯◯,◯◯◯円」と書いた紙切れを示して、それで客が支払う仕組みになっていた。福岡だけかもしれない。他の都市はどうなのだろう?福岡のとくに個人経営の店がそういうやり方をとっている気がする。私はそれに対して別になにも思って来なかったけど、Snigelに言われて気がついた。明細もレシートも出さないというのは、自分らが食事をしたという記録が残らないわけで。ひょっとすると店の人が悪用しようと思えば、脱税だってできるし、その場合、自分たちって「税法上は存在しなかった」ことになるんじゃない?気持ち悪くなあい?うん、そう考えると気持ち悪い。

もちろん、そういう店は「領収ください」と言えば、出してくれるんだけど、こちらから頼まないとくれない。じっさい「明細みせてください」って、ちょっと言いにくい。相手を信用していって印象を与えるのもなあ、とつい遠慮してしまう気がする。

自分が、レシートを出さない店のやり方に、これまでなにも疑問を抱かなかったことは、それだけどっぷり自分のいる今の環境にそまってしまっていたのだなと思った。自分の周囲100mの外に出たいなあ。自由になりたいなあ。ぶつぶつぶつ。

右翼には興味がないし、でもAPAホテルの論文と防衛省の件は、みんなじゃんじゃん自分が好きなこと書けばいいじゃんと思うし、思想の自由!と思うし、左翼は最近すごく活発で、共産党員になる人が増えてるけど、私は資本主義大好きだし集団主義大嫌いだし(関係ないけど大澤真幸編の『アキハバラ発<00年代>』の吉岡忍の文章が面白かった)、右翼にもいろいろあるだろうし左翼といってもいろんな活動団体があるからひとくくりにするなと言われるだろうけど、細かい政策論争に巻き込まれたら人生の無駄だからごめんなさい、右翼左翼それぞれひとくくりにします。

麻生首相をみんな本当はねたんでいじめてるんんだと思うし、麻生さんも「金持ちでなにが悪い」とひらきなおってしかるべきだと思うし(それができないのは案外、本当に素直なおぼっちゃんなのかなという気もする)、そもそもお金があるのは本質的に大事なことだと思うし、小室(等ではない)さんはただ資産を増やそうとして失敗しただけで、事業に失敗するのはよくある話なのに、ファンを裏切ったとか、お金の使い方がわかっていないとか、ざまあみろ!みたいなコメントをなんでみんな出すのか、そんなの大きなお世話だと思うし、ずっと彼をみんなねたんでいただけじゃないのかと思うし、ぶつぶつぶつ。

(いきなり話が飛んだところで、書きかけですが、書きかけのまま、失礼します)
posted by minemai at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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